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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会
日本俳句研究会
秋の俳句
2013年版
狂ひ猫太古が呼ぶや月に啼く
ねこじゃらし枯れて身に入む秋の風
秋深し私の胃袋底が無し
烏には持て余すなり鬼胡桃
里山の夕日集めて蕎麦の花
秋桜や揺れるはざまに妻の笑み
柘榴食ぶ乳房痛しといふ少女
鳥たちの宴の終わりや柿の皮
鼻筋に白粉嬉し秋祭り
通り過ぎ呼びとめられて金木犀
天よりの露したたらせ成る林檎
ジャズ止めて虫がスイング初月夜
まろびつつ蜻蛉に戯むるもみじの手
秋月夜在り処照らせしほおずきの
秋風や線香花火煙に消ゆ
仲秋の月にピアノ音届けたり
一束が越後の重み稲を干す
インク切れ未完の秋句筆掠る
恵まれしこの世のことよ虫時雨
ヒグラシや全山鳴きて閑もあり
紅葉の石鎚知らず歳重ね
七夕や曇天を抜く虹渡り
2012年版
むせかえる金木犀や花こぼす
鬼胡桃転げ落ちるをひとたたき
友何処鱗居並ぶ月の船
冬隣埋火早やと起こす庵
湖に映す満月降りる月二つ
秋遍路思いの丈を置土産
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